江戸時代

1分でわかる

江戸時代

1603年〜19世紀前半を中心に(その後は幕末へ)
徳川の幕府と各地の大名が治める仕組みが、約250年続いた時代。その長い年月の中で、経済、都市、文化、学問が大きく育ち、社会は少しずつ変わっていきました。
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1分でわかる歴史江戸時代

江戸時代 まとめ

1. ひとことで言うと

幕府と藩が土地と人を分けて治める仕組みが、長く続いた。
その中で、村と町、商業と文化が育ち、社会は大きく変わっていった

1600年の関ヶ原の合戦に勝った徳川家康は、1603年に江戸に幕府を開きました。幕府は、全国の大名を従えながら、各地の政治は大名に任せる仕組みをつくり、外国との関係も強く管理しました。大きな戦争が長く起きなかった中で、農業や商業が発達し、江戸・大坂・京都は大都市になり、出版や教育、学問も広がります。一方で、飢饉や一揆、財政の苦しさもくり返し起こりました。やがて19世紀になると、国内の問題に外国船の接近が重なり、時代は幕末へ向かっていきます。

2. このページが扱う範囲

江戸時代は、ふつう1603年の江戸幕府の成立から、1867年の大政奉還や1868年の明治維新のころまでとされます。

このサイトでの分け方1分でわかる歴史では、仕組みが長く続いた時代と、その仕組みが大きくゆらいで明治へ向かった時代を分けて整理します。このページでは、江戸幕府の成立から19世紀前半までを中心に扱い、1853年のペリー来航からあとは、幕末のページで扱います。1853年に江戸時代が突然終わったという意味ではありません。

3. 約250年を、3つの時期で見る

  1. 前期(17世紀前半ごろ):仕組みを整える大坂の陣で豊臣家が滅び、幕府は大名や朝廷への決まりを定め、参勤交代を制度にし、外国との関係を強く管理するようになる。
  2. 中期(17世紀後半〜18世紀):経済と文化が育つ新田開発で農業が伸び、商業と都市が発達する。上方で元禄文化が栄える。一方で、幕府の財政の苦しさが目立ちはじめ、改革が行われる。
  3. 後期(18世紀末〜19世紀前半):変化と揺らぎ大きな飢饉や一揆・打ちこわしが起こり、改革がくり返される。江戸では化政文化が広がる。外国船が日本の近くに現れるようになる。

時期の分け方は、目安です。同じ時代の中でも、地域や人びとの立場によって、変化の早さはちがいました。

4. なぜ長く続いた?:幕府の仕組み

幕府と藩将軍が治める幕府と、大名が治める藩が、それぞれ土地と人びとを治めました。1分でわかる江戸幕府のしくみ幕府・藩・幕藩体制
大名をまとめる決まりを定め、江戸と領地を行き来させることで、大名を幕府のもとにまとめました。1分でわかる参勤交代と大名統制なぜ多くの大名を長く統制できたのか
将軍と、それを支える人びと将軍は幕府の頂点でしたが、ふだんの政治は、老中などの役職者が担っていました。1分でわかる徳川将軍とは将軍は何をしていた?
外国との関係を管理する外国との交流はなくならず、幕府が相手・場所・方法を限って管理しました。1分でわかる江戸時代の外交と「鎖国」本当に外国との交流を断っていた?

5. 人びとの暮らしと経済

身分と、村・町武士、百姓、町人など、さまざまな身分の人びとが、村や町という共同体の中で暮らしていました。1分でわかる江戸の身分・村・町の暮らし士農工商って本当? 百姓は全員農民?
農業・商業・三都農業の生産が伸び、商品が全国を行き来して、江戸・大坂・京都が大都市になりました。1分でわかる江戸の農業・商業・三都なぜ商人が力をもったのか

6. 文化と学び

テーマひとこと
元禄文化17世紀後半〜18世紀初め、上方を中心に栄えた町人の文化。→ 元禄文化
化政文化19世紀前半、江戸を中心に、出版を通じて広く楽しまれた文化。→ 化政文化
学問儒学・国学・蘭学が発達し、寺子屋などで読み書きを学ぶ人も増えた。→ 江戸の学問

7. 変化と揺らぎ

米の財政と、お金の経済のずれ幕府や藩の収入は、米で納める年貢が中心でした。しかし社会では、お金を使う経済がどんどん広がっていきます。このずれなどから財政が苦しくなり、幕府は何度も改革を行いました。1分でわかる幕府の改革なぜ何度も改革したのか
飢饉・一揆・外国船大きな飢饉や、一揆・打ちこわしが起こり、19世紀には外国船が日本の近くに現れるようになります。1分でわかる江戸社会の変化飢饉・一揆・打ちこわしから幕末へ

8. 「平和な時代」だけでも、「暗い時代」だけでもない

江戸時代には、国内の大きな戦争が長いあいだ起きませんでした。その中で、交通や商業、都市、教育、出版、文化が大きく発達しました。一方で、飢饉や災害で多くの人が亡くなり、差別を受けた人びともいて、幕府や藩はくり返し財政に苦しみました。明るい面と苦しい面の両方を見ることで、江戸時代の姿が見えてきます。

9. まちがえやすいところ

  • 幕府が、全国をすべて直接治めていたのではない。各地の政治は、多くが大名(藩)に任されていた。
  • 江戸時代の日本は、外国との交流がなかったのではない。幕府が、相手・場所・方法を限って管理した。
  • 「士農工商」の順に身分が決められていたのではない。このことばで身分制度を説明することは、今は少なくなっている。
  • 約250年間、社会が同じだったのではない。経済や文化、人びとの暮らしは大きく変わった。

10. 次の時代へ:幕末

19世紀に入ると、ロシアやイギリス、アメリカなどの船が日本の近くに現れるようになり、幕府の対外政策はむずかしくなっていきました。国内でも、財政や社会の問題が続きます。そうした中、1853年にアメリカのペリーが来航したことは、大きな転機となりました。ここから明治へ向かう時代は、幕末のページで整理します。

11. つながる時代

ひとつ前の時代:1分でわかる安土桃山時代信長・秀吉による全国統一 1分でわかる関ヶ原の合戦江戸幕府への道を開いた戦い

関連テーマ:江戸城/五街道/出島/寺子屋/浮世絵/大塩平八郎の乱

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