1分でわかる
室町時代
14世紀前半〜15世紀後半を中心に(その後は戦国期へ)
京都に武士の政権が置かれ、南北朝の争い、守護大名の成長、村や町の自立、新しい文化が重なり合いながら、やがて戦国の世へつながっていった時代です。
1分でわかる歴史室町時代
室町時代 まとめ
1. ひとことで言うと
京都に置かれた武士の政権のもとで、
地方の守護、村や町の人びとが、それぞれ力をつけていった時代
地方の守護、村や町の人びとが、それぞれ力をつけていった時代
鎌倉幕府が滅びたあと、後醍醐天皇の新しい政治は長く続かず、足利尊氏が京都に新しい武士の政権(室町幕府)を開きました。天皇家が二つに分かれて争う南北朝の時代を経て、3代将軍の足利義満のころに幕府は安定します。その一方で、地方では守護が大きな力をもつ守護大名となり、村では人びとがまとまって自分たちの暮らしを守るようになりました。金閣や銀閣、能や茶の湯など、今につながる文化もこの時代に育っています。
2. このページが扱う範囲
室町幕府は、1573年ごろまで続きました。そのため、戦国時代までをふくめて「室町時代」とよぶ説明もあります。
このサイトでの分け方1分でわかる歴史では、わかりやすさのため、室町時代と戦国時代を別のページで整理します。このページでは、鎌倉幕府が滅びた14世紀前半から、応仁の乱をへて各地が戦国の争いに入っていく15世紀後半ごろまでを中心に扱います。1467年を境に、室町幕府や室町時代が正式に終わったという意味ではありません。
3. 局面ごとの流れ
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1333年 | 鎌倉幕府が滅び、後醍醐天皇が新しい政治を始める(建武の新政) |
| 1336年 | 足利尊氏が京都で新しい天皇を立て、政治の方針を示す。後醍醐天皇は吉野へ移り、南北朝の時代が始まる |
| 1338年 | 尊氏が征夷大将軍になる |
| 1392年 | 足利義満のもとで、南朝と北朝が一つになる |
| 1404年 | 明との貿易が始まる(日明貿易) |
| 1428年 | 正長の土一揆が起こる |
| 1441年 | 将軍の足利義教が、守護の赤松氏に殺される |
| 1467年 | 応仁の乱が始まる(1477年まで) |
| 1485年 | 山城国一揆が起こる |
南北朝の争いが続いた前半、義満のもとで幕府が安定した中ごろ、将軍の力がゆらぎ、応仁の乱へ向かう後半、と見るとつかみやすくなります。
4. 3つの舞台で見る
京都:将軍と幕府、そして文化室町幕府は、朝廷と同じ京都に置かれました。将軍は、有力な守護たちと協力し、ときに対立しながら政治を進めます。京都は、武士・公家・禅僧が交わる文化の中心にもなりました。
地方:守護から守護大名へ国ごとに置かれた守護は、土地や武士を自分の支配下に組みこみ、国全体を治める守護大名へと成長していきました。やがてその下の守護代や地元の武士たちも、力をのばしていきます。
村と町:人びとがまとまる村では、人びとが寄り合って決まりをつくり、年貢や争いに共同で向き合うようになりました。商業や交通も活発になり、ときには借金の帳消しなどを求めて一揆を起こしました。
5. 疑問から読む
- 鎌倉幕府が滅びたあと、何が起きた? 天皇はなぜ二つに分かれた?後醍醐天皇の政治がくずれ、足利尊氏が別の天皇を立てたためです。→ 建武の新政と南北朝
- 守護大名は、鎌倉時代の守護と何がちがう?国の軍事や治安だけでなく、土地や年貢、地元の武士まで支配するようになりました。→ 室町幕府と守護大名
- 義満はなぜ強かった? なぜ中国と貿易した?南北朝を一つにし、有力な守護をおさえ、明との正式な貿易も開きました。→ 足利義満と日明貿易
- 一揆って、ただの暴動?もとは「心を一つにする」という意味で、人びとが誓い合ってまとまり、要求を示す行動でした。→ 室町の村と町・一揆
- 金閣と銀閣は何がちがう?建てた将軍も、時代も、好みもちがいます。今の和室につながるくらしの文化も育ちました。→ 北山文化と東山文化
- 応仁の乱は、なぜ長引いた? いつから戦国時代?いくつもの争いが京都に集まったためで、戦国への移り方は地域ごとにちがいます。→ 応仁の乱から戦国時代へ
6. まちがえやすいところ
- 室町幕府は、応仁の乱で滅びたのではない。力は弱まったが、1573年ごろまで続いた。
- 「室町」は、京都の地名。義満が京都の室町に将軍の住まい(花の御所)を建てたことから、こうよばれる。
- 全国が1467年に一斉に戦国時代になったのではない。関東のように早くから争いが続いた地域もあり、変化の時期は地域ごとにちがう。
- 室町時代は、将軍と戦争だけの時代ではない。村や町の人びとの暮らしや文化も大きく変わった。
7. 次の時代へ:戦国時代
応仁の乱のあと、守護大名の多くは京都を離れて自分の国へもどり、国ごとの争いが激しくなっていきます。その中で、守護代や地元の武士が主人に取って代わることもありました。各地で、自分の力で国を治める大名が現れる、戦国時代へと移っていきます。
8. つながる時代
ひとつ前の時代:1分でわかる鎌倉時代武士の政権が生まれ、約150年で変わっていった 1分でわかる鎌倉幕府はなぜ滅びた?1333年と、建武の新政の始まり関連テーマ:花の御所/金閣/銀閣/勘合/正長の土一揆/応仁の乱
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