敗戦直後とGHQ占領

1分でわかる

敗戦直後とGHQ占領

1945年〜1948年ごろ
戦争が終わった直後、日本では何が起きていたのか。だれが、どうやって国を動かしたのかを見ていきます。
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1分でわかる歴史昭和・戦後

敗戦直後とGHQ占領 まとめ

1. ひとことで言うと

連合国軍が進駐し、日本は占領されたが、統治の形は「直接支配」ではなかった。
GHQが日本政府に指令を出し、日本政府と役所がそれを実行する間接統治だった

1945年9月2日の降伏文書調印の前後から、連合国軍が日本に進駐しました。最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)が置かれ、最高司令官はマッカーサーです。ドイツのように国が分割されて直接統治されたのとは異なり、日本では天皇と政府、議会、役所が残され、GHQの指令を日本政府が実施する形がとられました。同じ時期、海外にいた数百万の軍人と民間人の帰還が始まり、国内では食料も住まいも足りない状態が続きます。

2. 占領の仕組み

  1. GHQ/SCAP連合国軍最高司令官総司令部。方針を決め、日本政府に指令や覚書を出す。
  2. 日本政府内閣と各省庁が、指令にもとづいて法律案や政令をつくり、実施する。
  3. 帝国議会(のち国会)法律を審議して成立させる。選挙も行われた。
  4. 国民新しい制度のもとで、選挙、労働組合、教育などに関わっていく。
間接統治とその例外基本は日本政府を通じた間接統治でしたが、GHQの意向に反する人事や法律は認められず、報道や出版には検閲がありました。占領軍を批判する報道も制限されています。また、沖縄・奄美・小笠原はアメリカ軍が直接統治し、日本本土とは別の扱いになりました。「日本が自由に政治をしていた」わけでも、「日本政府が何もしなかった」わけでもありません。

3. 復員と引揚げ

戦争が終わったとき、日本の軍人と民間人は、中国、満州、朝鮮、台湾、南樺太、南方の島々、東南アジアなど、広い範囲にいました。軍人が帰ることを復員、民間人が帰ることを引揚げといいます。

地域ようす
満州終戦時に約155万人の日本人がいたとされる。ソ連軍の侵攻と混乱の中で避難が始まり、犠牲も大きかった。1946年春にソ連軍が撤退を始めたのち帰還が進み、約101万人が日本へ戻った
朝鮮・台湾日本の支配が終わり、日本人は引きあげた。同時に、日本にいた朝鮮半島出身の人びとの多くも故郷へ戻った
南方各地各地の部隊が武装解除され、順次復員した
シベリア抑留ソ連軍に捕らえられた人びとがシベリアなどへ送られ、長期間の労働に従事した。帰国は数年にわたって続き、亡くなった人も多い

帰還は一度に終わったのではなく、何年にもわたって続きました。帰る先を失った人、家族と離ればなれになった人、中国に残された子どもたちもいます。

4. 敗戦直後の暮らし

食料不足空襲で生産と輸送が壊れ、1945年は米も不作でした。配給は遅れがちで量も足りず、人びとは農村へ買い出しに行き、都市では闇市で物を手に入れました。栄養失調で亡くなる人もいました。
住まいがない空襲で多くの家が焼け、帰還した人も加わって住宅が大幅に不足しました。駅や地下道で暮らす人、戦争で親を失った子ども(戦災孤児)もいました。
インフレ物が足りないうえに通貨が増え、物価が急激に上がりました。政府は1946年2月に金融緊急措置令を出し、預金を封鎖して旧札を強制的に預けさせ、新しい円を発行して引き出しも制限します。しかし物価の上昇はその後も続きました。

「戦争が終わって平和になった」だけでは、この時期の生活は説明できません。人びとにとっては、食べること、住むこと、家族を探すことが当面の課題でした。

5. 占領のはじめに何が行われたか

GHQは、日本が再び戦争を起こさないようにすること(非軍事化)と、政治や社会の仕組みを変えること(民主化)を占領の目的に掲げました。軍は解体され、戦争に関わった人びとの公職追放も行われます。

1945年10月、マッカーサーは幣原喜重郎首相に、女性の解放、労働組合の結成、教育の自由化、圧政的な制度の廃止、経済の民主化という五つの改革を求めました(五大改革指令)。これが、その後の戦後改革の出発点になります。1分でわかる戦後改革と日本国憲法制度はどう作りかえられたのか

6. まちがえやすいところ

  • GHQが日本を直接統治したのではない。指令を受けた日本政府と役所が実施する間接統治が基本だった。
  • 日本全体が同じ扱いだったのではない。沖縄・奄美・小笠原はアメリカ軍の直接統治下に置かれた。
  • 復員と引揚げはすぐ終わったのではない。何年も続き、帰れなかった人もいた。
  • 占領下に言論の自由がすべてあったのではない。報道や出版には検閲があった。

7. 1分で深掘り

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関連テーマ:GHQ/マッカーサー/間接統治/検閲/復員/引揚げ/シベリア抑留/闇市/戦災孤児/金融緊急措置令/五大改革指令

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