少子高齢化と人口減少

1分でわかる

少子高齢化と人口減少

1990年代〜2026年9月時点
なぜ子どもの数が減り、高齢者の割合が増え、人口が減り始めたのか。数字の意味から見ていきます。
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少子高齢化と人口減少 まとめ

1. ひとことで言うと

生まれる人が減り、長生きする人が増えた。その二つが重なって、人口の形そのものが変わった。
これは一時的な流行ではなく、数十年かけて進んできた変化である

日本では1970年代から出生数が減り始め、平成に入るとその傾向がはっきりしました。同時に医療の進歩などで平均寿命が延び、高齢者の割合が上がります。2000年代の後半には、総人口も減少に向かいました。働く人の数、学校の数、社会保障の仕組みなど、社会のあらゆる部分がこの変化の影響を受けています。

2. いまの数字(2026年9月時点)

項目数値と基準
総人口1億2268万人。前年同月より59万人の減少(総務省統計局の人口推計、2026年8月1日現在の概算値)
日本人人口1億1898万9千人。前年同月より86万6千人の減少(同推計)
外国人人口382万1千人。前年同月より25万7千人の増加(同推計)
年齢構成15歳未満1331万9千人、15〜64歳7329万人、65歳以上3620万2千人(うち75歳以上2148万8千人)。2026年3月1日現在の確定値
出生数67万1236人。前年より1万4937人の減少(厚生労働省の人口動態統計、2025年の概数)
出生率合計特殊出生率1.14。前年の1.15から低下(同統計)
高齢化率29.4%。65歳以上は3622万人(内閣府の令和8年版高齢社会白書、2025年10月1日現在)

合計特殊出生率とは、一人の女性が生涯に産むと考えられる子どもの数のめやすです。人口を保つには約2.07が必要とされますが、日本は長くそれを下回っています。

3. 「いつから人口が減ったのか」は一つではない

基準によって答えが変わる「日本の人口はいつから減り始めたか」という問いには、一つの答えがありません。どの数字を見るかで時期が変わるからです。テストで問われたときも、何を基準にしているかを確かめてください。
見方説明
自然増減生まれた人から亡くなった人を引いた数。2025年の統計で19年連続のマイナスとされており、2000年代後半から減り続けている
総人口日本に住む人すべて。2000年代後半をピークに、増減をはさみながら減少に向かった
日本人人口外国人を除いた数。近年は総人口より大きく減っている
調査の種類5年ごとの国勢調査と、毎月の人口推計では、対象も時点も異なる

2026年8月1日現在の推計では、総人口が59万人減ったのに対し、日本人人口は86万6千人減っています。差が生まれるのは、外国人人口が25万7千人増えているためです。外国から来て住む人の増加が、総人口の減り方をゆるやかにしているという関係になります。

4. なぜ子どもが減ったのか

「若い人が子どもを望まないから」ではないこの説明では、実際に起きていることを取りちがえます。結婚や出産を望みながら、条件が整わない人が多いことが各種の調査で示されています。理由は一つではありません。
  • 結婚する人の変化結婚しない人(未婚化)と、結婚する年齢が上がること(晩婚化)が進んだ。2025年の平均初婚年齢は夫31.0歳、妻29.7歳。
  • 雇用と所得安定した仕事に就きにくい時期が続き、将来の見通しが立てにくくなった。
  • 住まい都市部では住居費が高く、子どもを育てる広さを確保しにくい。
  • 教育費進学にかかる費用が家計の大きな負担になっている。
  • 働き方長時間労働や転勤があると、育児と両立しにくい。
  • 育児の負担の偏り家事や育児の負担が女性に偏る状態が長く続いた。
  • 人口の構造子どもを産む年齢の人口そのものが、すでに少なくなっている。

政府は1990年代から対策を進めてきましたが、出生数の減少は続いています。原因が複数あるため、一つの政策で反転させることが難しいのです。

5. なぜ高齢者が増えたのか

高齢化は「悪いこと」ではなく、長生きできるようになった結果でもあります。内閣府の令和8年版高齢社会白書によると、2024年(令和6年)現在の平均寿命は男性81.09年、女性87.13年です。

加えて、1947年から1949年ごろに生まれた人数の多い世代(団塊の世代)が高齢期に入ったことも、割合の上昇に大きく影響しています。同じ白書では、2070年には高齢化率が38.7%に達し、国民の2.6人に1人が65歳以上になると推計されています。

6. 社会保障はどう変わったか

年できごと
1994年高齢化率が14%を超え、「高齢社会」とされる水準に入る
1997年介護保険法が成立する
2000年介護保険制度が始まる。介護を家族だけで担う形から、社会で支える形へ
2000年代年金の給付と負担の見直しが繰り返し議論される
2010年代医療・介護の担い手不足が各地で課題になる

社会保障は、働く世代が納めるお金で高齢期を支える部分が大きい仕組みです。支える側が減り、支えられる側が増えると、一人あたりの負担が重くなります。給付を減らすのか、負担を増やすのか、働く人を増やすのか。どれも痛みを伴うため、議論が長く続いています。

7. まちがえやすいところ

  • 少子化は平成に始まったのではない。出生数の減少は1970年代から続いている。
  • 原因は若い世代の意識だけではない。雇用、住まい、教育費、働き方など複数の条件が関わる。
  • 人口減少の開始時期は一つに決まらない。自然増減・総人口・日本人人口で答えが変わる。
  • 高齢化は長寿化の結果でもある。問題としてだけ見ると、実態を取りちがえる。

8. 1分で深掘り

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関連テーマ:合計特殊出生率/出生数/高齢化率/平均寿命/団塊の世代/未婚化/晩婚化/自然増減/国勢調査/人口推計/介護保険/年金

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