インターネットと情報社会

1分でわかる

インターネットと情報社会

1990年代〜2010年代
通信の技術が変わると、暮らしの何が変わるのか。連絡・買い物・仕事・学習という順に見ていきます。
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インターネットと情報社会 まとめ

1. ひとことで言うと

情報を受け取る人だった一人ひとりが、情報を送る側にもなった。
連絡・買い物・仕事・学習・娯楽の手順が、20年ほどで作り直された

平成の初めまで、家庭で外の情報を得る手段はテレビ・新聞・ラジオが中心でした。1990年代後半からパソコンと電子メールが広まり、携帯電話が一人一台に近づきます。2000年代には高速な回線と検索が当たり前になり、インターネットで物を買う人が増えました。平成の後半には、持ち歩く端末とSNSによって、誰もが情報を発信できるようになります。

2. 二つの段階で見る

時期起きたこと
平成の前半家庭にパソコンが入り、電子メールと検索が使われ始める。携帯電話とPHSが普及し、電話が「家」から「個人」のものになった。携帯電話からインターネットに接続する仕組みも登場した
平成の後半高速な回線が一般化し、動画が見られるようになる。スマートフォンが広まり、SNSで誰もが発信できるようになった。買い物・地図・決済も端末の中に入っていく

大事なのは、どの機種がいつ出たかではなく、それによって何ができるようになったかです。

3. 暮らしの何が変わったのか

場面前と後
連絡家の固定電話や手紙から、電子メール、そしてメッセージのやりとりへ。相手が家にいなくても連絡がつくようになった
買い物店に行って選ぶのが基本だった。インターネットで注文し、宅配で受け取る形が加わった
調べる辞書・事典・図書館が中心だった。検索で答えらしきものがすぐ出るようになり、見分ける力が必要になった
仕事書類と対面が中心だった。資料の共有や連絡が速くなり、勤務時間の外でも連絡が届くようになった
学習教科書と授業が中心。映像教材や学習の記録が使われるようになった
娯楽決まった時間に放送を見る形から、好きなときに選んで見る形へ広がった

4. どこまで広がったのか

総務省の令和7年版情報通信白書によると、2024年のインターネット利用率(個人)は85.6%です。利用する端末は、スマートフォンが74.4%、パソコンが46.8%で、その差は27.6ポイントになっています。

全員に同じように広がったのではない同じ白書では、13歳から69歳までの各年齢層で利用率が9割を超える一方、70歳以降で利用率が大きく下がる傾向が示されています。また、世帯の年収によっても差があります。「みんなが使っている」と考えると、使えない人や使いにくい人が見えなくなります。これを情報格差(デジタル・デバイド)といいます。

5. 新しく生まれた問題

  • 個人情報名前や住所、購入の記録などが大量に保存されるようになり、流出や不正利用が問題になった。2003年に個人情報保護法が制定された。
  • ネット上の犯罪偽の通販サイト、なりすまし、不正なアクセスなど、対面では起きなかった形の被害が生まれた。
  • 誤った情報正しくない情報も同じ速さで広がる。発信元を確かめる習慣が必要になった。
  • つながり続けること連絡がいつでも届くため、仕事や人間関係から離れる時間を作りにくくなった。
  • 子どもと端末学校や家庭で、使う時間や使い方をどう決めるかが課題になった。

便利さと問題は、同じ変化の裏表です。片方だけを見ないようにしてください。

6. 産業の側から見ると

情報化は、働く場所と仕事の中身も変えました。通信や情報サービスの分野で新しい企業が生まれ、一方で、紙の印刷や写真の現像、レンタル店など、役割が小さくなった業種もあります。

小売業では、店舗とインターネットの両方で売る形が増え、宅配の量が大きく伸びました。その結果、運ぶ人の負担という別の問題も生まれています。

7. まちがえやすいところ

  • インターネットは平成に発明されたのではない。技術は以前からあり、平成に一般の家庭へ広がった。
  • スマートフォンは平成の初めからではない。広く普及したのは平成の後半である。
  • 全員が同じように使えているのではない。年齢や収入による差が残っている。
  • 便利になっただけではない。個人情報、犯罪、誤情報という問題も同時に生まれた。
生成AIはこの記事では扱いません文章や画像を作る人工知能が広く使われるようになったのは令和に入ってからです。そちらは令和の記事で扱います。1分でわかる令和の日本―2026年時点いまのデジタル化

8. 1分で深掘り

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